開催日[篆刻]11:00-13:30 [書]15:00-17:30
*各回定員6名・要予約
2018年
1月21日(日)
2月18日(日)
3月11日(日)
4月15日(日)
5月20日(日)
6月17日(日)
【篆刻講座|「わたし」の判子】
方寸の芸術とも称される篆刻。
宋代以降、人々はここに”わたしの中の「わたし」”を求めるようになっていきました。
自分自身に新たな名――雅号(ペンネーム)を与え、”わたしの中の「わたし」”の名前を石に刻む。
空想した書斎の名を石に刻み、そこで過ごす”わたしの中の「わたし」”に思いを巡らし、詩を詠む。
そうした”わたしの中の「わたし」”は、あるひとにとっては苛烈な現実を生きるための糧であったのかもしれません。
あるひとにとっては”わたしの中の「わたし」”のあり方を通じて自らをよりよく知ろうとする術であったのかもしれません。
今期の篆刻講座では、そうした自分の中の”わたしの中の「わたし」”をイメージし、名前の判子をつくります。
太い線・細い線・かたい線・しなやかな線……篆刻特有の意匠を学ぶことを通じて、毎回異なる様々な「わたし」の判子をつくります。
【書の講座|ひとりの人の眼を通して見る書の見方】
東洋における文字の歴史は、およそ3300年前の古代中国で発生した甲骨文字に遡ります。
文字は、長い時間の中で、ひとびとの間で使用され、徐々にその書き方は研ぎすまされ、一定の型を得てゆきました。
そしてより速く便利に書くという自然の条件に従い、唐代初頭には篆書・隷書・楷書・行書・草書の書体が確立しました。
書体が完成した唐代以降は、それら基本の型をよりうつくしく書くという希求がひとびとの中に芽生え、
それが書という文字芸術を生み出していきます。
ただ、うつくしさ、というのは時代によって移ろいます。
今期は、書の歴史における古典と呼ばれる書と、それを後の時代に真似て、学んだひとの書とを比較し、
ひとりの人が、どのように古典を見ていたのかを、うつくしさをどのように消化しようとしたのか、
ふたつの書を摸写することを通して学びます。
そこから、様々な時代、様々なひとにおける書の見方を知り、自らの書を見る眼を育みます。
01 石に刻まれた書を、筆で真似るということ|石鼓文と呉昌碩
02 あこがれを書く|太宗皇帝と王羲之
03 真似ることの意義|八大山人と王羲之
04 女と男の書|光明皇后と王羲之
05 目習いということ|高村光太郎と黄庭堅
06 建築家にとっての書|白井晟一と顔真卿
受講料 各回6,000円(材料費込)
※篆刻と書を通し受講の場合10,000円
問合せ・申込み kasetsu.ws[at]gmail.com ([at]を@に変換してください)
「氏名、電話番号、参加希望日・希望講座(篆刻・書)」をお送り下さい。
ご連絡なく欠席の場合はキャンセル料を頂く事がございます。
会場 和の器 韋駄天地下ギャラリー
〒110-0001台東区谷中5-2-24 tel.03-3828-1939
JR日暮里駅より徒歩5分/東京メトロ千代田線千駄木駅より徒歩9分